今回は、ケストリッツァー(Köstritzer)のケラービア(KELLERBIER)を飲んだので、紹介したいと思います。
ケストリッツァー
まずはケストリッツァーについて。黒ビールの「シュバルツ」があまりにも有名ですね。僕はまだ飲んだことがありません。ようやく飲めました。
ドイツのバート・ケストリッツという村で誕生したビールです。
ニュルンベルクとベルリンの中間地点あたりでしょうか。ケストリッツァーは1543年に生まれました。
シュバルツは、ドイツの文豪ゲーテが愛したと言われています。これはビール検定でも定番の問題です。
今回飲んだケラービアが発売されたのが2013年のようです。
ケラービアとは
ケラーとは、地下室を意味します。ドイツ語です。地下室で貯蔵しているビールを指すようで、通常の人は飲むことができない、特別なビールのようです。
ケラービールは、醸造所が出荷前に地下室で貯蔵しているビール、を意味しており転じて一般的には、その醸造所の主力のラガービール(それ以外は聞いたことがない)の無濾過のビールを指している。ラガービールは通常は濾過して出荷するために、濾過前のビールは「醸造に携わる人しか飲むことのできない、特別なビール」ということになる。
引用:http://baerenbier.hatenadiary.jp/entry/2017/11/14/155536
また、通常は飲むことができない「特別なビール」というのは、もう少し踏み込むと、地元の人しか飲むことのできないビールであり、「地ビール」のような意味合いもあるそうです。
フランケン地方では、ケラーは単に、ビールを長期熟成させるセラーを意味するわけではなく、たいていはブルワリーのビアガーデンのことを言う。ラントビアは「地元のビール」もしくは地域のビールを意味し、日本語の「地ビール」に非常に似ている。地元向けに、地域の食に合うようにつくられている。
引用:http://japanbeertimes.com/2016/01/german-kellerbier-and-landbier-zwicklbier-and-ungespundet/?mode=ja
そんな"地元の人しか飲むことのできない特別なビール"が販売されていたので、これは買わないわけにはいかない!という条件反射で購入してしまいました。
正直、まだ飲めていないビールがたくさん冷蔵庫で待っています。このケラービア自体、9月頃に購入し、2ヶ月ほど寝かせていました。賞味期限が地味に近づいてきたので、ここで満を辞しての開封です。
ケストリッツァー ケラービア
ではケストリッツァー ケラービアを紹介していきます。
こちらがケストリッツァー ケラービア。少しアンバーなラベルが目印です。「UNFILTRIERT」と書かれており、無ろ過であることが示されています。
裏面です。原材料は大麦、麦芽、ホップ。麦芽の他に大麦が別で使われているようです。アルコール度数は5.4%。
飲んだ感想
グラスに注ぐとこんな感じです。色合いは褐色。ノンフィルターのため、少し濁っています。秋色〜冬色って感じですね。見るからに麦芽の甘みがありそうな、いい色です!泡も白くてモコモコふわふわないい泡です。
香りは甘みがあります。木から出ているような蜜のような、甘い香りがします。ホップ由来ではないことはわかります。
飲んでみた感想ですが、一言で言うと、モコモコです。濃厚で、はちみつまでは行きませんが、モコモコとした甘み、マイルドで角がありません。久しぶりに、"麦"のまろやかな甘み、ホップの心地よいバランスのとれた苦味のあるトラディッショナルなラガーを感じた気がします。これぞビール!と言う感じです。
ごくごくと言うよりは、一口一口を味わいながら飲みたいビールです。冷えたビールなのに、体が温まるんじゃないかと思うくらい、濃厚です。濃厚というより、濃密といった感じです。クリスマスに飲んだらいいかもしれません。今年のクリスマスは、ケラービアでいきたいと思います。
そして飲んでいると、何か食べたくなります。これはスナック菓子とかではなく、肉料理と合わせたくなります。さすがはドイツのビールです。
そんなことを考えていると、急激に肉が食べたくなってきました。そこで、コンビニに行ってウィンナーを購入してきました。
フライパンで油を敷かずに軽く炒めます。
やっぱりドイツビールにはソーセージですね。これはウィンナーですが。
ビールの柔らかな麦の甘みは、食欲を増幅させる力があります。魔力です。
今回ケストリッツァーを飲んで、ペアリングにも興味が出ました。今後は、飲むビールと合う食べ物についても考えて用意していきたいと思いました。
ちなみにケラーは以前も飲んだことがあります。よろしければこちらもご覧ください。
今回は以上です。