ビール雑記

IPAによくある「松の香り」がどんな香りがわからなかったので、実際に「松」を買って確かめてみた

更新日:



今回は、クラフトビール好きがこよなく愛するビアスタイル「IPA」の香りについて書いていこうと思います。

IPAの「松の香り」

IPAとは「インディアンペールエール」のことで、ホップを大量に使用した香り豊かなビアスタイルです。国内外のブルワリーが個性的なIPAをたくさん造っています。

□IPAについてはこちら:

さてビール好きの方なら一度は見たことがあると思いますが、よくIPAの説明欄に「松の香り」とか、「パイニー」といった表現が出きます。またTwitterのタイムラインでも、よく見かける表現です。

パイン(PINE)とは松のことです。しかし、松の香りがどんな香りなのか、正直よくわかっていませんでした。このブログではビールについて紹介していますが、そんなこともわからないようではビールの感想も書けません。

そこで今回、なんと松を実際に購入して、嗅いでみたので、どんな香りがしたのかを書いていこうと思います。

ホップの三角グラフ

今回僕が「パイニー」について知りたいと思ったきっかけは、品川のアンテナアメリカで「STONE」の「RUINATION DOUBLE IPA 2.0(ルイネーション ダブルIPA 2.0)」を買ったことです。

2種類ありますが、右側がサンズフィルター(ノンフィルター:無ろ過)で、新しいルイネーションIPAだそうです。左側は古い方で、これがもう生産されなくなってこれからはサンズフィルターになるそうです。ここで買わなかったら一生飲めなくなる!と思い、このチャンスに飲み比べしようと考え、購入しました。

ところでストーンでは、いろんな種類のIPAを出していますが、アンテナアメリカのビール売り場にこんなグラフが置いてありました。

TRINITY OF HOPPONESS、つまりホップの三角グラフです。このグラフから、STONEのIPAを3つに分類すると、「TROPICAL & JUICY」、「CITRUS & FLORAL」、「DANK & PINEY」の3種類に分類されるようです。

TOROPICAL & JUICYはまあわかります。トロピカルでジューシーなので、ニューイングランドIPAなんかはこの部類に当たるでしょうか。次のCITRUS & FLORALもわかります。CITRUSは「柑橘系」。基本的にアメリカンIPAはシトラスの香りが強いものが多く、これが一番わかりやすいです。

さて以上の2つはわかりましたが、「DANK & PINEY」がさっぱりわかりません。DANKは、じめじめした、湿っぽい、などの意味があるようです。またヒップホップでは「使っちゃいけない葉っぱ」を表すスラングとしても使われているとのこと、、それは置いておいて、今回のテーマである「PINEY」ですが、これは「松」を表しています。

そして、あろうことに、今回購入した「ルイネーションIPA」は、ストーンの中で最も「PINEY」なIPAなのです。ルイネーションはもちろんアメリカからの輸入品ですので、そんなに安いはずはなく、しかも生産終了になるということもあり、これは大切に飲むしかないと思い、PINEYとはどんな香りなのかを調べることにしました。

パイニー(松の香り)について調べてみたが、、、

早速「松の香り」について調べてみましたが、こんな記事を発見しました。

ご存じの通り、ジンは無色透明で松ヤニの香りがする酒である。生まれ故郷はオランダで、1660年オランダのライデン大学の医師シルヴィウス博士の発明ということになっている。
引用:http://old.nba-nakanihon.jp/columm/html/sake-ak1_235.htm

どうやら、「ジン」の香りが「松の香り」のようです。しかしこれではあまりピンと来ません。ビールを飲んで、ジンの香りがしたことは一度もありません。他にもいろんなサイトを探してみましたが、手がかりはなかなか見つかりませんでした。

本物の「松」の香りを嗅いでみた

こうなったら、本物の松の香りを嗅いでみるしか方法はありません。Twitterでも、優しい方々がいろんなアドバイスをくれました。

近所の公園などいろんなところを探しましたが、なかなか松は見つかりませんでした。しかし、今日、たまたま通りがかった花屋で松を発見しました!

「荒神松」という松です。こうじんまつと読みます。1本160円と安いです。こっそり嗅ぐのもなんなので、購入してみました。

さてどんな香りがするのでしょうか、、

実際に嗅いでみた感想

匂いを嗅いだ結果、一言で言うと「ボンド」でした。ボンドというかニスというか、その類の香りです。

すみません、ボンドはちょっと言い過ぎかもしれません。もう少し甘くて青々とした香りです。

かなりわかりづらいですが、この白い矢印のあたりに透明な液体が出ていますが、これは「松脂」です。いわゆる「天然樹脂」というやつです。香りが強いのは緑の葉の部分ではなく、幹の部分、特にこの松脂が、とても特徴的な香りを出しています。

幹の部分は、植物の香りがしますが、松脂はツンとくる感じです。ボンドと言いましたが、ボンドのほうが重たいです。ボンドよりも甘みがあって少し青臭くてツンとくるような香りです。

良く言えば、"森林"を思わせる香りといったところでしょうか。少し薬品っぽいところもあるので、言われてみればジンに近い気もします。

ちなみに松の香りがするホップとしては、ざっと調べた限りでは「シムコー」や「チヌーク」、「カスケード」などがありました。これがビールに含まれているかと言われると、ちょっとまだイメージがつきませんが、ルイネーションIPAを飲んで、松の存在をしっかりと確かめて見たいと思います!

早速飲んでみた感想はこちらの記事で書いています。

まとめ

今回松を実際に買って嗅いでみることによって、松の香りを知ることができました。

普段嗅ぐ機会はあまりないので、どうしても自分の鼻で香りを確かめてみたい方(いないと思いますが)は、実際に嗅いでみるといいかもしれません。

これでビアライフをより楽しみたいと思います!

今回は以上です。

□飲んだIPAについてはこちら:

□ホップのアロマについて書いた記事:

□ニューイングランドIPAについて:

ブログで紹介したビールの一覧はこちら

-ビール雑記

Copyright© PIVOBLOG , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.