ビール雑記

ニューイングランドIPA|アメリカ東海岸スタイルの濁ったIPA(Hazy IPA/New England IPA)

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濁った色をしたジュースのような見た目のビールが近年流行っています。

ツイッターのタイムラインを見ていると、毎日のように流れてきます。

例えばこんな感じのビールです。

これは「ニューイングランドIPA(New England IPA)」と呼ばれるビールです。濁っているのが特徴で、甘みが強く、トロピカルジュースのようなフルーティでジューシーな味がします。苦味も抑えられているのでとても飲みやすいです。

国内外で盛んに造られるニューイングランドIPAですが、クラフトビールファンはこの濁ったIPAを求めてビアバーを彷徨っています。

今回は、このニューイングランドIPAについて紹介していこうと思います。

ニューイングランドIPAとは

IPAとは

まず「IPA」について。読み方は「アイ・ピー・エー」。「インディアン・ペール・エール」の略です。イギリス発祥のビールです。その昔、インドに住むイギリス人が、故郷イギリスで造られたビールを飲むために、イギリスで造ったビールをインドに輸送しようとしました。そこで、殺菌作用のあるホップを大量に使い、アルコール度数の高くすることで、長い時間輸送に耐えられるビールにしました。これがインディアン・ペール・エールの始まりです。

イギリスで誕生したIPAは、アメリカで進化を遂げます。シエラネバダがアメリカン・ペール・エールを発売して以降、アメリカンスタイルのホップフレイバーを強調したビールが流行ります。また、毎年のように新しいホップが開発され、「通常のビールよりもホップを大量に使う」IPAも多様化していきます。

今ではいろんな種類のIPAが誕生しています。

IPAについては、詳しくはこちらの記事でも紹介しています。

ニューイングランドIPAの特徴

IPAが進化していろんな派生系のIPAが生まれる中、近年話題となっているのが「ニューイングランドIPA」です。

ニューイングランドIPAはアメリカの東海岸、バーモンド州などのあるニューイングランド地域で発祥したIPAです。

このIPAの特徴は、冒頭でも書きましたが、とにかく濁っていること。「ヘイジーIPA」、「NE-IPA」などと呼ばれたりもします。

なぜ濁っているのかについて、僕も色々とネットで調べて見ましたが、どうやら原材料に由来しているようです。

参考:https://brewnote.tokyo/2017/07/newenglandipa/

ニューイングランドIPAでは、オーツ麦やフレーク状の大麦を使用したり、フルーツ系のホップを大量にドライホップすることで、ソフトな口当たりのフルーティなIPAに仕上げているとのこと。

ニューイングランドIPAの濁りの主要因は、麦芽の外皮(ハスク)に含まれるポリフェノールと、ホップに含まれるポリフェノールに由来します。

フレークドオーツなどを使用した場合は、フレーク由来のβグルカンが析出するため、それも濁りのもととなります。

また、大量にドライホップすることによりホップ由来のポリフェノールも通常のビールより多くなります。

つまり、意図的に濁らしているわけではなく、ソフトでフルーティな香味を追求した結果、濁ってしまっているビールだそうです。

でも濁った色合いはトロピカルフレイバーとの相性も良い気がします。フレッシュなホップが存分に楽しめる気分になるので、偶然の産物ではあるにせよ、この濁りも重要な要素ではあるように思います。

国内外のニューイングランドIPA

ここからは僕がこれまでに飲んだニューイングランドIPAの中で美味しいと思ったものを紹介していきます。

ニューイングランドIPAはアメリカが本場ですが、国内のブルワリーでも頻繁に造られています。

飲んだニューイングランドIPAの一覧はこちらにまとめています。

飲んだ「ニューイングランドIPA」の一覧:
https://pivoblog.com/tag/new-england-ipa

アメリカのニューイングランドIPA

□シエラネバダ/ヘイジーリトルシング

□コロナド/マリンドリーム

□モダンタイムス/オーダーヴィル

□ヘレティック/メイクアメリカジューシーアゲイン

□シルバーシティ/ライプアンドジューシー

日本のニューイングランドIPA

□わかさいも本舗(鬼伝説)/New地獄谷IPA

□志賀高原ビール/無我霧中

□いわて蔵ビール/春霞IPA


※春霞IPAはいろんな東北のいろんなブルワリーが同じレシピで造っているようです。いわて蔵以外にもあります。

□うちゅうブルーイング/ミルキーウェイ

他にも多数あります。どのビールもニューイングランドIPAという一つのスタイルですが、モルト、ホップフレイバー、苦味、のバランスに個性があります。国内だと、この中で僕が一番好きなのは鬼伝説です。モルトの甘味とホップフレイバーのバランスが絶妙な一品です。

まとめ

今回は、ニューイングランドIPAについてまとめました。

今後も新しいニューイングランドIPAがどんどん出てくると思いますが、新しいのが出ると飲まないといけない強迫観念があるのはビール好きあるあるなのではないでしょうか。痛風に気をつけながら、これからも飲み続けていこうと思います。

今回は以上です。

ブログで紹介したビールの一覧はこちら

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