今回は、ピッツァポートブルーイング(Pizza Port Brewing)のスワミズIPA(Swami’s IPA)を紹介します。
ピッツァポートブルーイング(Pizza Port Brewing)
クラフトビールの聖地:カリフォルニア・サンディエゴにあるブルワリーです。
Pizza Portなので、直訳すると「ピザの港」です。その名の通り、「ピザ屋さん」だそうです。店舗は4つあるそうです。醸造所を併設していて、クラフトビールを造っています。
「ピザ屋さん」ですが、ビールのクオリティはとても高く、グレートアメリカンビアフェスティバルや、ワールドビアカップ(いずれもアメリカで開催されているビアコンペティション)にて過去何回も賞を受賞しており、高評価を得ています。
そんなPizza Portですが、公式ページに行くと、about usに「“Good food and good beer bring good cheer!”」というコンセプトが書いてあります。
美味しいピザやビールによって、素晴らしい時間を提供することが彼らの目標のようです。
多くの賞を受賞している一方で、気軽に立ち寄れる地元の醸造所併設のピザ屋さん、といった感じでしょうか。いつかいってみたいと思っています!
Swami's IPA(スワミズIPA)
スワミズIPAは、20年以上も前にピッツァポートがSolana Beachで最初に醸造したビールです。Solana Beachはピッツァポートがビール造りをスタートさせた場所です。
公式ホームページには、柑橘や松のフレッシュな苦味を示す典型的な「ウェストコーストIPA」とあります。
また「Swami’s」という名前は、サンディエゴにある有名なサーフブレイク(波の崩れるポイント)にちなんで名付けられた名前だそうです。
さてこちらが今回飲んだ「スワミズIPA」です。飲んだのは、五反田にある「デビルクラフト」です。
色合いは黄金色です。明るめな色です。
香りはフルーティで草っぽい感じです。おいしそうな匂いが爽やかに香りです。強烈ってわけではありません。
口に含むと、シトラスのような柑橘系の味がします。続いてコンマ数秒レベルで苦味が追いかけてきます。
苦味の波が、すごい勢いで追いかけてきて、追い抜いて行くようです。
まさにホップのブレイク、これぞスワミズIPAです。
ミディアムボディで、モルトのふんわりとした穀物感を少しだけ感じることができます。
どちらかというとドライで、さらっと飲めてしまいます。
「ウェストコーストIPA」ですから、サンディエゴのビーチにいることを想像しながら飲むのがいいかもしれません(行ったことはありませんが)
クラフトビールはその土地を醸したビールなので、一番美味しく飲めるのはその土地で飲むことだと思います。それはなかなか難しいことですが、少しでもその土地を想像しながら飲むのがいいのではないかと思います。
ごちそうさまでした!
使われているホップについて
最後にこのビールで使われているホップについてです。
このビールでは、Chinook(チヌーク),CTZ(コロンブス・トマホーク・ゼウス), Cascade(カスケード),Centennial(センテニアル),Citra(シトラ),Simcoe(シムコー)と言ったホップが使われています。
これまで集計してきた中では、「シムコー」や「シトラ」、「センテニアル」、「チヌーク」はよく使われている印象です。シムコーはパッションフルーツや松のアロマ、それ以外はグレープフルーツなどの柑橘系のアロマを持ったホップです。
いずれもアルファ酸が高く、アロマホップとしての用途と同時にビタリングホップとしての用途も兼ねそろえたホップです。
苦味とフルーティな香りのバランスが抜群のウェストコースIPAならではの配合といったところでしょうか?
今回は以上です。