今回は、ビールに一番合うおつまみについて書きたいと思います。
ビールおつまみ論争について
ビールに一番合うおつまみは何でしょうか。この問いに対しては、長年論争が繰り広げられてきました。ざっとGoogleで検索しただけで、数多くのランキング記事がヒットします。例えばこんな記事がありました。
この記事によると、ランキングは上位から、「枝豆」、「焼き鳥」、「唐揚げ」、「ソーセージ」、「餃子」と続きます。確かにどれも、ビールのおつまみとしては定番の品として、居酒屋のメニューにもほぼ確実に名を連ねて来ます。これらのおつまみがビールに合うことは間違いありません。
ビールの味を最大限に引き出すおつまみ
しかし今回、僕は、「ビールの味を最大限に引き出す」という観点で、おつまみを選びたいと思っています。例えば、クラフトビールを1本買うと、値段は200円後半から高いものだと500円近くになります。そうそう何本も買える訳ではないため、初めて飲むようなビールについては、できるだけ味の違いを楽しみたいと思っています。そんな時に、おつまみの主張が強いと、ビールの味の邪魔をしてしまうのではないか、という懸念が生じます。
世界のビールとおつまみ
ところで、世界各国のビールには、それぞれ最適なペアリングが存在します。例えば、日本ビール検定のテキストには、以下の組み合わせが紹介されています。
- ジャーマンピルスナー × ソーセージ盛り合わせ (ドイツ)
- ペールエール × フィッシュアンドチップス (イギリス)
- アメリカンラガー × ハンバーガー (アメリカ)
このように、ビールの種類によっても合うおつまみ・料理というのはそれぞれ存在します。ビールによって最適なおつまみが違うのに、(ビールの検定の公式テキストにもそう書いてあるのに、)これでは"一番合う"おつまみなどと一つに絞ることができそうにありません。。。
と、ここまでで十分にフリを入れたので、そろそろ僕が思うビールに一番合うおつまみを紹介したいと思います。
ビールに一番合うおつまみ
それがこちらです。
そうです。麦芽です。
麦芽とは、麦を発芽させて乾燥させたものです。皆さんご存知の通り、ビールの原料です。もちろん、ビルスナー、ペールエール、IPA、ペルジャンホワイト、、、どのビールも、この麦芽を原料として作られています。なので、これがビールに合わないわけがないのです。
僕が麦芽をおつまみとして初めて食べたのは、ドイツ・ニュルンベルクにある、「アルトシュタットホフ」というお店です。
テーブルに麦芽が置いてあり、自由に食べて良いスタイルです。家でもこのお店の真似をしたいと思い、麦芽が手に入らないか探しました。そして見つけました。
ドイツ産麦芽[ピルス] 1kg
ドイツ産麦芽[ピルス] 5kg
これをおつまみにしてビールを飲むと、良いことがいくつかあります。まずは、おつまみとしてなかなかイケます。また、通な感じを出すことができます。さらに、ビール好きのアピールにも効果的ですし、ネタとしてもなかなか優秀です。
おすすめアレンジレシピ
さて、ここまで紹介してきた麦芽ですが、一手間加えるとより美味しくなります。それは炒ることです。
ポイントとしては、油断するとすぐに焦げてしまうので、温めるくらいの気持ちで軽く炒ることです。温めるだけで、麦芽本来の甘みが引き立ち、おつまみとしてはワンランクアップします。
弱火でじっくり炒る。温めるくらいで十分。
最後に
今回はおつまみとして麦芽をご紹介しましたが、"一番合う"おつまみというのは、ビールの飲み方次第だと思っています。例えば、僕はつい先日チェコに行って来たのですが、そこでグラーシュやカツレツなどの味の濃い料理とともに飲むウルケルは最高でした。これは、ビールの味を最大限に引き出すおつまみで紹介したように、ビールそのものに対するおつまみの相性の良さもあると思いますが、ウルケルをゴクゴクと飲むようなシュチュエーションだからこそ活きてくるペアリングだと思っています。今回ご紹介した麦芽については、家で1日の終わりにじっくりと1本のビールを楽しむようなシュチュエーションに適したおつまみだと思います。ぜひ皆さんも試してみてください。
関連商品
モルトを使った「おつまみ」としてしっかりと商品化されているものがありました。
小樽ビールが作っているキャンディモルトです。これぞ僕がここで言いたかったことの究極系です。とても美味しかったです。