毎年8月中旬頃になると、「秋限定ビール」がビール大手各社から続々と発売され始めます。
今回は、大手4社が発売した秋限定ビールについて、特徴や違いなどについてまとめてみようと思います。
秋限定ビール
2019年に発売された秋限定ビールは以下の通りです。
・焙煎生ビール(サッポロ) 8月20日発売
・秋味(キリン) 8月20日発売
・紅(アサヒ) 8月20日発売
・秋〈香る〉エール(サントリー) 8月28日発売
サッポロ、キリン、アサヒが8月20日に一斉に発売され、後を追うように一週間後にサントリーから香るエールが発売されています。
ちなみに、昨年も秋限定ビールは発売されていますが、同じ名前で発売されたのはサッポロ、キリン、サントリーで、アサヒは別の名前の秋限定ビールが発売されました。2018年の秋限定ビールについては以下の記事をご覧ください。
それでは、各ビールについて紹介していこうと思います。
各社の秋限定ビール
焙煎生ビール(サッポロ)
まずは焙煎生ビールからです。
見るからに「秋!」というこのパッケージですが、中身も「秋!」という味わい深いビールです。
見た目からして、この濃さは完全に秋です。芳ばしいロースト感がたまりません。
他社と比べたこのビールの特徴は、バランスの良さではないでしょうか。甘みがそこまで強いわけではなく、しかし芳ばしさ、コクが十分に感じられます。また、後味はとてもよく、心地よさがあります。完成された秋限定ビールと言えそうです。
ちなみに、秋限定ビールの中でも焙煎生ビールだけはこのチェコマグを使いたくなります。このマグが合っていると思います。
秋味(キリン)
続いては、キリンの秋味です。
秋味は、なんと今年で29年目を迎えるロングセラー商品だそうです。歴史がある秋限定ビールです。
秋味は見た目上そこまで濃い色をしていません。上で紹介した焙煎生ビールの方が濃色です。
しかし味はとても濃い味です。一番搾りと比べると分かりますが、ローストな麦芽感がより感じられます。一言で言うと、リッチで上品な味といったところでしょうか。
紅(アサヒ)
続いてはアサヒの紅です。
このビールは今年から発売されました。昨年は「食楽」と言うビールでした。
色合いは、秋味よりも濃く、焙煎生ビールよりは淡い、といったところです。
このビールの最大の特徴は、アマリロと言うアメリカンホップを使用しているところです。アマリロはアメリカンスタイルのペールエールやIPAなどでよく使われるホップです。グレープフルーツやピーチといったトロピカルな香味が特徴です。
実際に飲んで見ると、ホップ由来のフルーティな香味が効いていて、かなり芳醇です。しかしさすがはスーパードライを造るアサヒだけあって、雑味がなく後味がとてもすっきりとしています。苦味も控えめで飲みやすく、とても美味しかったです。
秋〈香る〉エール(サントリー)
最後に、秋〈香る〉エールです。
昨年も発売されました。香るエールの秋限定バージョンです。
色合いはかなりの濃色です。このビールは、他のビールと比べると、紅に近い味わいなのではないかと思います。熟れた果実のような芳醇なフルーティさが特徴ですが、雑味の残らないクリアな後味もとても良かったです。
そこまで甘さが強く残らないのも良いと思います。
秋限定ビール比較
最後に、秋限定ビールの比較をしようと思います。
まずタイプを分類すると、「焙煎生ビール」/「秋味」のグループと、「紅」/「秋〈香る〉エール」のグループに分かれると思います。焙煎生ビール/秋味のグループはすっきり系、紅/秋〈香る〉エールのグループは芳醇フルーティ系です。
もしどれを買うかで迷ったら、まずはその観点で選んで見るのが良いかと思います。
色合い的には、香るエールと焙煎生ビールが濃くて、次に紅、秋味の順に淡くなっていきます。色合いが濃い方が、秋っぽさが増すので、秋っぽい気分で飲みたい時にはこの順番で飲んで見るのも一つの手です。
また今年の秋限定ビールは、どの会社のビールも昨年よりもすっきりとしていて、甘みが抑えられた印象でした。食事に会うことを意識しているのかな、とも思いました。
秋限定ビールを購入する際に少しでも参考になればと思います。
今回は以上です。