今回は、「志賀高原ビール」の「無我霧中」というビールを飲んだので、ご紹介します。
ニューイングランドスタイルの濁った(ヘイジーな)IPAで、飲み口が優しくとても美味しいビールでした。しかし度数が7.5%と比較的高く、スルスルと飲めてしまうだけにとても危険なビールでした。
またこのビールは埼玉県のさいたま新都心で開催されていた、「けやきひろば秋のビール祭り2018」で飲んだビールです。志賀高原ビールは4杯のビールを飲みました。
玉村本店
志賀高原ビールは、長野県山ノ内町の志賀高原の麓にある醸造所です。
長野県の中でも北に位置しています。
ネット調べてみたところ、志賀高原ビールを醸造している「玉村本店」は、長野県の「渋温泉」にありました。志賀高原ビールの直営店「THE FARMHOUSE(ファームハウス)」もあります。
渋温泉は、温泉に入る猿「スノーモンキー」がいる「地獄谷」という有名な観光地が近くにあります。
これは以前渋温泉に行った時に撮った写真ですが、とても人馴れした猿が多く、間近で猿を見ることができます。海外からの旅行客にも人気があり、とても面白い観光地です。
この時はまだ、志賀高原ビールが渋温泉にあることを知りませんでした。とても後悔しています。。。
※追記:先日FARMHOUSEに行ってきました。
「風土を醸す」志賀高原ビール
さて志賀高原ビールですが、ホップにとてもこだわりを持っているようです。
2005年にホップをつくりはじめた当時、無謀にも「世界に通用する他にないビール」をつくりたいなどと思ったのですが、そのために、昭和30年代後半まで日本一のホップの産地だったこの地で、自分たちで原料づくりから関わってみたいと思い、畑つくりからはじめました。
引用:http://tamamura-honten.co.jp/?mode=f3
ホップや酒米のほかにも、麦や蕎麦、ブルーベリー、ラズベリーなども自分たちでつくることにより、原料を知ることができたのと同時に、自然とつきあう難しさや厳しさも学び、あらためて「酒づくりは風土を醸す」ということだとも実感しています。
引用:http://tamamura-honten.co.jp/?mode=f3
これからも、小規模で非効率であっても「この地だからこそできる味」「自分たちが飲みたいビール」を、楽しみながら真剣に追求していきます。
引用:http://tamamura-honten.co.jp/?mode=f3
原料づくりから自分たちでやるというこだわりです。特にホップは、志賀高原は昭和30年代まで日本一の産地だったようです。これは知りませんでした。現在のホップ生産は、岩手県を始め、北海道や青森などの北国が多いですね。ホップは冷涼で乾燥した地域が栽培に適していると言われますので、長野県の高原は産地としてとても適していると思います。
この「風土を醸す」ということについては、以前紹介した、アメリカのシルバーシティブルワリーも同じようなことを言ってました。
シルバーシティはホップの生産量が全米一で、主要な産地として知られています。こういった土地においては、ホップを大量に使うIPAのようなビールの醸造にはもってこいの地域で、それゆえに美味しいビールが飲めるのかもしれません。
まさに「この土地だからこそできる味」を目指している醸造所というのが、ビールの味わいからも伝わってきます。原料から向き合い、「自分たちのつくりたいビールを作る」とはまさにその言葉通りだと感じました。そんな志賀高原ビールだからこそ、みんなから愛されるビールが作れるのだと思いました。
無我霧中
さて前置きが長くなりましたが、ここからは「無我霧中」の紹介をしていこうと思います。けやきひろば秋のビール祭り2018で飲んだビールです。
大量のホップによる、圧倒的な柑橘系の香りとジューシーな味わい。
柔らかな甘みを感じながらも、ドライで度数を感じない爽快な仕上がりの、ちょっと危ないやつ。
我を忘れて楽しんでもらえたらうれしいです。
引用:http://tamamura-honten.co.jp/?pid=134796980
公式ホームページからの引用です。無我霧中ということで、「我を忘れて楽しんで欲しい」という思いが込められているようです。それにしても、このホームページの画像は少し霞んでいるような気がしますが、「無我"霧"中」ということで霧の中にいることを表現した写真なのでしょうか?
さてこちらが無我霧中です。"ヘイジー"さでいうと、他の志賀高原ビールのニューイングランドスタイルのビールと比べると、少し薄めの"ヘイジー"です。
左から順番に、「Fresh hop bitter」、「New Engi-land IPA」、「無我霧中」、「SNOW MONKEY IPA」です。さて飲んでみた感想ですが、とにかくジューシーです。
苦味はあまり感じません。またアルコール感もなく後味も軽く、ジュースのようにスルスルと飲めてしまいます。これはとにかく美味しいです。何杯でも飲める気がします。しかし度数は7.5%となかなかの高く、美味いだけにたくさん飲めてしまうのでとても危険です。
4杯分飲み終わった頃には、結構酔いが回ってきました。とても美味しいビールでした。近いうちに、今度こそは直営店「THE FARMHOUSE」でつくりたての志賀高原ビールが飲みたいです!
今回は以上です。
※このセットには無我霧中は入っていません。志賀高原ビールの定番ビールのセットです。
「志賀高原ビール」の一覧
けやきひろば秋のビール祭り2018
最後に、このビールを飲んだ「けやきひろばビール祭り」について紹介します。「けやきひろばビール祭り」は、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されている、全国各地のブルワリーが出店する最大級のクラフトビールイベントです。
2018年秋のビール祭りに行ってきましたが、全国各地から90もの出店があり、ビール好きにとっては最高のイベントでした。こちらで、その時に飲んだビールを紹介しているので、ぜひご覧ください。