こんにちは。今回は、ワシントン州にあるシルバーシティブルワリー(Silver City Brewery)から発売されているライプ アンド ジューシー ダブル IPA(RIPE 'N JUICY DOUBLE IPA)を紹介したいと思います。
こちらのビールは調べてもなかなか情報が出てこないのですが、どうやら今年(2018年)に発売されたビールのようです。
ニューイングランドIPA
まずこのビールは、「ニューイングランドIPA」というスタイルのビールです。
アメリカのニューイングランド(東海岸の北)発祥で、濁っていて(Hazy)、ジューシーな味がするのが特徴です。
ホップを煮沸時ではなく、煮沸終了間際に大量に投入(ドライホッピング)することで、苦味ではなく香りを抽出しています。そもそもニューイングランドIPAは、僕がビール検定を取得した時のテキスト(2017年)には出てきませんでした。ここ数年で出てきたスタイルのようで、僕は最近知りました。
Twitterを見ていて、「最近オレンジ色のビールをよく見るなあ」と思っていました。
こういうオレンジ色のビールよくTwitterで見るけどいつも美味そうだなー飲んでみたいなーと思って眺めてるだけで実際には全然出くわすことないんだけど一体どんな味するんだろう。 https://t.co/8giqfvKBKm
— ぴぼ (@viennamarzen) 2018年8月28日
このように、巷では流行っていたようですが、その流行に、僕が完全に乗り遅れていました。実際に飲んで見て、とても美味しいと感じたので、もっと早く知りたかったと後悔しています。やはりこれくらいマニアックな話になってくると、テレビなどのメディアでは絶対に流行をキャッチすることはできませんね。Twitterなどネットを使って、しっかりと情報を収集して行かないといけないと思いました。
さて前置きが長くなりましたが、ここからは、僕が初めて飲んだ「ニューイングランドIPA」である、ライプ アンド ジューシー ダブル IPA について紹介していきたいと思います。
シルバーシティブルワリー(Silver City Brewery)
シルバーシティブルワリーは、ワシントン州にあるブルワリーです。
ワシントンといえば、米国最大のホップの産地として有名な地域です。
ところでシルバーシティブルワリーは、2014年に、ジャパンビアタイムスで紹介されています。そこには、シルバーシティブルワリーのこだわりが読み取れます。
シルバーシティは、ほとんどの原料を地元でまかなっている。既に述べたように、地元の水は素晴らしい。ホップ畑は山のすぐ向こう側だ。地産の穀物もある。
外部リンク(ジャパンビアタイムス):http://japanbeertimes.com/2014/08/silver-city-brewery/?mode=ja
「多くのブルワーは、醸造を始めるとまず世界中のスタイルを真似しようとします。ミネラルを使って水質を調整し、各スタイルに合わせようとします。僕もそうしていました。その後、自分たち自身のローカルな味をビールに与えたい、と気付いたので、水には何も加えなくなりました。現在シルバーシティがつくっているビールはすべて、そのような特徴を持っています」
外部リンク(ジャパンビアタイムス):http://japanbeertimes.com/2014/08/silver-city-brewery/?mode=ja
このように、シルバーシティブルワリーでは、自分の地元で生産された原料にこだわってビールを作っているようです。とりわけ、ホップの生産が全米一を誇るワシントン州においては、ホップを大量に使うHazyでジューシーなIPAの生産にはもってこいの地域なのかもしれません。
そして地元の生産にこだわるシルバーシティブルワリーは、ホップの生産量が大きいワシントンという土地柄を最大限に活かしたビールつくりを行なっていると言えます。
ライプ アンド ジューシー ダブル IPA
記事の冒頭にも書きましたが、このビールは今年(2018年)発売されたばかりのビールのようですので、まだ情報がほとんど出てきません。
外部リンク(シルバーシティブルワリーホームページ):
https://www.silvercity.beer/events/2018/3/15/ripe-n-juicy-double-ipa
確かに、2018年3月15日発売と書いてあります。
ちなみにこのビールは、五反田にある「デビルクラフト」というお店で飲みました。
こんなレアであろうビールがしかも樽生で飲めるとは、さすがデビルクラフトです。
さて、ホームページにも同じことが書いてありますが、デビルクラフトのメニューにはこのビールについてこんな説明が書いてありました。
ビールの香味の表現するために、パイナップルやメロンといった果物が使われているのをこれまでには聞いたことありません。
普通、果物の例えをするときは、フルーティという言葉を使って、グレープフルーツのようだ、とか、柑橘系の味だ、とか言いますが、このビールは「フルーティ」を通り越して「ジューシー」ですので、柑橘系を通り越してパイナップルやメロンに行き着いたのかもしれません。
ここまでジューシーと書かれると、どんどん期待値が上がります。
さて、こちらがお店で飲んだライプアンドジューシーダブルIPAです。
見た目はもちろん濁っています。ずっとTwitterを見ていて、この色、この濁りのビールが飲みたかったのです。さて、実際に飲んで見ての感想ですが、このビールは味がとてもしっかりしているという印象を受けました。
一口目にいきなり口いっぱいに広がるトロピカルでジューシーな香味が抜群に美味しいです。
また、このトロピカルな甘みと同時に、麦芽の甘みも感じます。トロピカルな甘みと、麦の甘みのダブルパンチです。とても濃厚・芳醇な味わいです。また、このビールはアルコール度数が8.0%と高いため、ボディーブローの様にじわじわと効いてきます。
一口目には、思わず「おいしーー!」と叫びたくなるようなトロピカルでポップな美味しさを感じ、最後の方はじわじわと効いてきて充実感でいっぱいになります。感動と興奮のジューシーなIPAでした。
これからは、これまでの遅れを取り戻す様に、どんどん「ニューイングランドIPA」を飲んでいきたいと思います!
今回は以上です。
※追記:
その後、いろんなニューイングランドIPAを飲んで、ニューイングランドIPAについてまとめた記事を書きました。
五反田 デビルクラフト
最後に、ライプ アンド ジューシー ダブル IPAを飲んだ「五反田 デビルクラフト」について簡単に説明します。
デビルクラフトでは、クラフトビールと美味しいシカゴピザをいただくことができます。常時20タップの国内外のクラフトビールがあり、自家醸造ビールも飲むことができます。またデビルクラフト名物のシカゴピザは迫力満点、味も美味しくて最高です。
自家醸造のビールのほか、今回紹介したようなアメリカなどから輸入してきた樽生ビールを飲むことができます。
他のビールも紹介しているので、よろしければ以下の記事もご覧ください。