今回は、スリランカにあるライオンブルワリーの「スタウト」を紹介したいと思います。
ライオンスタウト
ここまで横浜にある「肘鉄」というお店で飲んだアジアのビールを紹介してきましたが、今回はライオンスタウトを紹介します。
ライオンブルワリーはスリランカの代表的なビール会社で、スタウトの他にも「ライオンインペリアル」というプレミアム・モルトピルスナーなるビールも有名なようです。
藤原ヒロユキ氏の「世界のビール博物館」でも紹介されていますが、アルコールが8〜9%もあり、モルトのボディが強く、アジアでは珍しいリッチなタイプのビールのようです。今回紹介するスタウトもちらっと紹介されています。
今回紹介するスタウトも、アルコール度数は8%と高めです。これ以外に飲んだ333(バーバーバー)やビアラオラガーはいずれもライトなピルスナータイプのビールですが、度数の高いビールがメジャーな国もなかなかない気がします。
こちらは肘鉄のメニューですが、モンドセレクション金賞受賞が5回、世界でも評価の高いビールだそうです。
飲んだ感想
ここからは飲んだ感想を書いて行きます。
スタウトといえば、「ギネススタウト」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ギネススタウトは、ふわっとした泡と、ドライな喉越しが特徴ですが、今回のライオンスタウトはちょっと違いました。
まずパッケージはライオンの顔がドアップで描かれています。黒い背景に鬣を黄金にたなびかせています。飲んでみろと言わんばかりの眼光です。まさしく百獣の王という表情をしています。
裏面には、マイケル・ジャクソン氏(世界的に有名なビールの評論家)のコメントが写真とともに書かれていました。「この上面発酵ビールは柔らかくフレッシュなモカチョコレートのようだ」と絶賛したようです。
グラスはなく、このビールもラッパ飲みスタイルで飲みます。最初飲むときに、酔っ払っていたのでこれはピルスナーだと思って飲んでいましたが、エスプレッソのような強烈な苦味、黒糖ハイボールのようなこってりした甘みがして、これはスタウトだと悟りました。
とてもまったりとした甘みがあります。コーヒーのような、苦味と深みがあります。苦味はなかなかしっかりしています。しかし、ココア、チョコレート、黒糖のような甘みがあり、バランスはちょうど良いです。アルコールが8パーセントもあるとは思えないほど、スイスイ飲めてしまいます。他に例えるならカルーアミルクのような味でしょうか。
しかしスイスイと飲んでいると途中でだんだんとアルコールを感じるようになってくるので危険です。
この日はとても酔っ払っていたので、今度はグラスに注いでじっくりと飲んでみたいと思いました。
アジアのビールも奥が深いです。
今回は以上です。