今回は、「ブラッセルズビアプロジェクト新宿」について紹介したいと思います。
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ブラッセルズビアプロジェクト
今回行って来たブラッセルズビアプロジェクト新宿は、ブラッセルズビアプロジェクトというベルギーにある醸造所の、日本で初めて誕生した公式タップルームです。
この新宿のタップルームは2017年にオープンしたそうですが、そもそもブラッセルズビアプロジェクトの歴史が新しく、2015年から醸造を開始したようです。
ベルギービールといえば、伝統的に守られたレシピがあり、その伝統を守り続けている、という印象が強いです。トラピストビールなんかは、氷砂糖を入れて醸造したりだとか、特にそんな印象があります。そしてフルボディのデラックスビールな印象も強いです。
そういったThe伝統という印象の強いベルギービールですが、ブラッセルズビアプロジェクトは、最近のクラフトビールの流れの中で、伝統にとらわれずにビール造りをしているブルワリーのようです。
実際に、今回はいろんなビールを飲みましたが、IPAをはじめとしたアメリカンスタイルのビールも多かったです。飲んだビールについては次の章以降で紹介していきます。
毎週木曜日は最大18タップを飲み放題テイスティング
さてこの新宿タップルームの目玉は、毎週木曜日にやっている、飲み放題のテイスティングです。1時間2000円で、最大18タップのビールが飲み放題で楽しむことができます。
これはと思い行ってみました。
店内は奥行きのある設計になっており、カウンターがとても長いです。テーブル席もありますが、ほぼカウンターです。
この日のタップリストはこちらです。
今回は全17タップでした。1時間で17タップ全て飲むと意気込んでいきましたが、ビールは腹にたまるのとアルコールがきつくなって来て、結局10杯しか飲めませんでした。
飲んだビールを紹介していきます。
飲んだビール
デルタIPA
まずはALL STARS(ブラッセルズビアプロジェクトのレギュラービール)から、デルタIPAです。
ブラッセルビアプロジェクトのスタート時から醸造されているフラッグシップビールだそうです。ブラッセルズでは創業当時、ビールに精通した800人の投票で1位になったビールを製品化するということでスタートしたようですが、2013年の最初の投票で1位になったのがこのデルタIPAだそうです。
スタイルはベルジャンIPAということですが、セゾン酵母で造られており、上品な酸味が感じられます。ホップ由来の柑橘系の香味と、モルトの甘味、とてもバランスの良いビールだと思いました。
バビロン
続いてもALL STARSから、バビロンです。
こちらは原料の一部に廃棄前のパンをリサイクルで使用しているとのこと。スタイルも「BREAD BITTER」という名前です。こんなビールは初めて飲みました。飲んでみると、甘味と苦味がとても強く、またグレープフルーツのような柑橘系の香味もあり、初めて飲む感覚のビールです。パンがどのように使われているかも気になりました。
ジャングルジョイ
続いてもALL STARSより、ジャングルジョイです。
このビールは2017年の投票でオールスターファミリーに選ばれたビールとのことです。パッションフルーツのようなトロピカルな香味で、麦感はあまりありません。飲みやすいビールです。
サマーヘイズ
ここからはコラボ醸造のビール、POP-UPSより、まずはサマーヘイズです。
とても淡い色ですが濁っています。スタイルはセッションニューイングランドIPAとのことです。
シトラス系のホップの爽快感があります。アルコールは3.8%と低いのでとても飲みやすいです。ゴクゴク飲めます。麦感はほとんどありません。ドライでジューシーで飲みやすい、ほろ苦いグレープフルーツジュースのようなビールです。
#EXP0050
続いては、BBP新宿の限定の実験的なシリーズ「EXP SERIES」から、#EXP0050です。
かなりの濃色ビールです。スタイルはアメリカンブラウンエール。ブラウンエールにアメリカンホップをきかしています。
エスプレッソのようなじわじわくるコクのある苦味と、ナッツのような香ばしさがあります。度数は4.7%とそこそこですが、苦味が強いのでじっくり飲みたくなるビールです。
マァマーのペールエール
ここからはゲストビールです。
まずはマァマーのペールエール。これは栃木県にあるmurmur(マァマー)というブルワリーのビールです。このブルワリーは初めて聞きました。2018年に開業したそうです。この年は酒税法改正元年なので、この近辺で開業したブルワリーは多そうです。
味はヴァイツェンのような華やかなバナナの香りがしました。あとから強い苦味があります。
百姓セゾン
続いては百姓セゾン。こちらも先ほどのmurmur(マァマー)と、一騎醸造というファントムブルワリーのコラボビールだそうです。
セゾンの上品でふんわりとした心地よい酸味があります。一騎醸造は麹を駆使したビール造りを手がけるブルワリーだそうです。
アイオロス&モルフェウス
続いてはアイオロス&モルフェウスというビールです。スタイルは「ファンキーインペリアルスタウト」とメニューに書いてありました。
Brouwerij Alvinne(アルヴィンヌ醸造所)というベルギーの醸造所と、オランダのBrouwerij de Molen(デ・モーレン醸造所)がコラボして造ったビールだそうです。ものすごくスモーキーで香ばしく、そしてめちゃくちゃ酸っぱいです。アルコールは10%と高めです。
スリールデ モルターニュ スモークドピーチ
続いてはスリールデ モルターニュ スモークドピーチというビールです。こちらもBrouwerij Alvinne(アルヴィンヌ醸造所)のビールです。
燻製した桃を加えてオーク樽熟成したというなかなか珍しいビールですが、味はかつお節のような出汁の効いた味です。桃を燻製するとこういう味になるのか、という気持ちになりました。アルコール度数は11%です。アイオロス&モルフェウスは10%ありましたが、この辺りでだいぶ酔いが回ってしまい、限界が近づいてきました。
ノザワIPA
これが最後です。ノザワIPAです。これは長野県の野沢温泉にあるAJB(里武士)のビールです。
ジョイジュースは以前飲んだことがあり、フルーティで美味しいIPAでしたが、こちらも同じ系統でとても美味しかったです。トロピカル系のものすごく良い香りです。モルト感もあって、苦味も程よく、バランスがとても良いです。本格的なアメリカンスタイルのIPAでした。
食べたもの
最後に食べたものも紹介しておきます。
まずフードメニューはこんな感じです。
食べたのはフライドポテトとポテトサラダです。もっと頼めばよかったですが、1時間しかなかったのでこれくらいで終了しました。
まとめ
1時間で2000円はコスパはとても良いですが、10杯しか飲めず残念です。酸っぱい系のビールが多く、特に酸っぱくてハイアルコールのビールは時間もかかってしまうので、このプランで行くときは、できるだけアルコール低めからせめて、フードも取りつつ、フルーティでバランスの良さそうな飲みやすいビールを攻めていくのがいいかもしれません。
今回は以上です。
店舗情報
営業時間
月〜金 17:00~24:00
土曜日 15:00~24:00
日・祝 15:00~22:00
アクセス
新宿駅ルミネ口から徒歩約6分