今回は、前々から気になっていた、ヤッホーブルーイングのポーター「東京ブラック」を飲んでみたので、ご紹介しようと思います。
ポーターとは
「ポーター」とは、イギリスのロンドンで生まれた黒ビールです。
18世紀の初め、イギリスでは、3種類のビールを混ぜて飲む飲み方が流行していました。
そこで、ロンドンのベル醸造所の経営者「ラルフ・ハーウッド」が、あらかじめ3種類をブレンドして商品化したのが、ポーターの始まりと言われています。
「ポーター」の名前の由来は諸説あるようですが、一説によると、エールハウスに樽を運んできた運搬人が、「運んできたよ!(ポーター!)」と叫んだのが、ポーターの名称の由来だと言われています。
エールタイプの黒ビール「ポーター」の特徴
さて、前置きをそこそこに、東京ブラックを飲んでいきたいと思います。
まずは缶の情報をチェックしていきたいと思います。
缶のデザインがかっこいいです。真夜中、力士が月を見上げています。
雲が黒ビールの泡の色となっており、黒ビールを連想させます。
原材料は、麦芽とホップのみです。
裏面には、東京ブラックの説明が書かれています。
どうやら、「エールビールの特徴を活かした濃厚な黒ビール」のようです。
ところで、エールビールにも色々あると思いますが、先日飲んだ「シメイ」はものすごく濃厚なビールでした。
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また、エールタイプのビールの特徴については以下の記事が参考になりました。
ラガー酵母とエール酵母の違いについて、勉強になりました。
ビールについて学ぼう:第五回 ~酵母の力は偉大だ!~
https://t.co/70BicsulB5— ぴぼ (@viennamarzen) 2018年6月30日
この記事によると、上面発酵酵母は発酵の副産物によって特徴的な香味が生まれ、全体的に奥行きのある味わいのものが出来るようです。
さて、ここまでの内容からポーターについてまとめてみます。
東京ブラックの説明に、「本場イギリスでは、エールビールの特徴を活かした濃厚な黒ビールが人気です。」とあります。
言い換えると、ポーターとは、
エール酵母の特徴により、副原料由来の特徴的な香味を感じることのできる黒ビール
と言ったところでしょうか。
これについては実際に飲んで実感してみたいと思います。
東京ブラック
色は真っ黒なビールです。泡は濃い茶色。まさにパッケージデザイン通りです。
匂いはロースト麦芽の香ばしい匂いの中に、わずかに発酵したものの匂いを感じます。味噌と言ったら言い過ぎですが、それに近い匂いです。これが上にも書いた、エール酵母由来の香りなのでしょうか。
味については、最初香ばしいロースト麦芽の甘みを感じますが、後味はすっきりしていてマイルドな心地よさがあります。この点は、同じエールでも、「シメイ」とは全く違う点です。
まとめ
日本で飲める新鮮なポーターということで、「東京ブラック」は日本にいながら本場イギリスの味が楽しめるビールでした。
皆さんもぜひ、飲んでみてください。
今回は以上です。