飲んだビール

シメイ レッド|ベルギーの"超伝統"的ビール!重厚感がすごい大物トラピストビール

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こんにちは。今回は、ベルギー王国のトラピストビールの中でも世界的に有名な、「シメイ」ビールを飲んでみたのでご紹介します。

ベルギーのビール

今回飲む「シメイ」は、ベルギーのビールです。ベルギーのビールでは、「ヒューガルデンホワイト」が一番有名かと思います。僕も前に飲んでこのブログでも紹介しました。

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「ヒューガルデンホワイト」が特徴的なのは、小麦を使っているところかと思います。ジャンル的には、ベルジャンホワイトなどと言われています。日本で発売されているベルジャンホワイトのビールも以前飲みました。

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上のブログ記事の中でも紹介しましたが、ベルギービールの特徴は、「種類が多いこと」、そして「個性が強いこと」です。

そんなベルギー王国のビールにおいては、これから飲む「トラピストビール」はとても重要なポジションにいます。「トラピストビール」を抜きにはベルギービールを語れません。

トラピストビールとは

トラピストビールとは、中世より修道院内で造られているビールのことです。

トラピストビールには厳密な"基準"があります。

  1. ビールはトラピスト会修道院の手により生産するか、直接指導の元に行うものとする。また修道院敷地内の設備によって醸造されなければならない。
  2. 醸造所、醸造銘柄の選択や商品展開は修道院内のコミュニティーにより決定されなければならない。
  3. ビール製造は収益事業ではなく、利益は修道院の運営や援助に使うものでなくてはならない。

引用:ビアジャーナリスト協会 魅惑のトラピストビール

これらの基準を満たした世界11箇所のトラピスト修道院が、トラピストビールとして名乗ることを許されています。

ちなみに国別では、ベルギー6、オランダ2、オーストリア1、アメリカ1、イタリア1です。半数以上がベルギーにあります。

また、基準を満たしたものには国際トラピスト会修道士協会により、ロゴが印刷されたラベルをボトルに貼ることができます

これはシメイの瓶に印刷されていたロゴです。このロゴを見かけたら、それは許されしトラピストの証だと思っていただいていいでしょう。

シメイとは

さて、今回飲む「シメイ」ですが、トラピストビールの中でも特に有名なビールです。生産量、輸出量ともに修道院ビールの中ではトップクラスで、世界的な知名度が高いです。

シメイは「スクールモン修道院」で造られています。1850年に修道院が設立され、1862年に醸造を開始しています。

先日紹介した「バドワイザー」は、1852年に誕生しています。

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バドワイザーの方が10年ほど先輩ビールになります。

スクールモン修道院は、ベルギーとフランスの国境付近にある、「シメイ」と言う街にあります。

ビールの銘柄は3種類あり、色で区別されています。

赤、白、青の順に、アルコールが高くなります。赤は7%、白は8%、青は9%です。

飲んだ感想

さて、それではいよいよ飲んでいきたいと思います。

今回買ってきたのは「赤」です

理由は一番安かったからです。

まずは瓶のラベルの情報をチェックします。

院内にある井戸から汲みだされる天然水と大麦麦芽、酵母、ホップで醸造された後、瓶内二次発酵される自然熟成ビールです。醸造事業による余剰利益は開発途上地域への社会事業として使途されています。

瓶内で二次発酵と言うことは、酵母がそのまま瓶詰めされているようです。

また、余剰利益は開発途上地域での社会事業に使われることもしっかりと明記されていました。

原材料を見てみると、「麦芽、ホップ、スターチ、糖類」と書かれています。どうやら副原料も使われているようです。副原料はベルギービールの醍醐味といっていいでしょう。

グラスに注いで見ます。

フルーティな香りがします。

また、見てもらえるとわかると思いますが、しっかりとした濃色です。

飲んだ感想としては、とにかく「濃厚」そして「芳醇」な味です。

濃色麦芽のローストした甘味が感じられます。

うまく表現できませんが、もし例えるなら、「濃厚な午後の紅茶ストレートティーに酸味を少し加えた味」です。

また別の表現をすると、「濃い系の日本酒に黒砂糖を混ぜたような匂い・味」がします。なかなか味を表現することって難しいです。

ずっしりとしていて、キレはほとんどないです。

舌触りは甘さがまず来るのですが、後味は苦味が残ります。

なかなかうまく伝えられませんが、一言で言うと「芳醇」だと思います。

「芳醇」といえば、以前キリンから発売された「超芳醇」を飲んだ時に、こんなことを考えておりました。

今日シメイを飲んで、芳醇の意味が少しわかった気がします。ちょっとだけスキルが身についた気がします!気がしてるだけかもしれませんが。。

また、修道院ビールは、聖杯型と呼ばれる、口の広いビールグラスが使われています。口が広いことによって、香りをより楽しむことができます。

   

こんな感じです。ベルギービールはグラスも個性的で面白いです。このタイプのグラスもぜひ揃えておきたいところですね。

かく言う僕はまだ持ってないので、買っておけばよかったと後悔。しかし買うとなると、種類も多いためどれを買うか悩ましいところです。

聖杯型を持っていない場合も、トラピストビールを飲む際には、ぜひ口の広いグラスを使うことをおすすめします。

香りを楽しむのもそうですが、何より雰囲気が出ますので。ビールは雰囲気が何よりも大事だと思います。

まとめ

今回は、ベルギーのトラピストビール、シメイのご紹介をしました。

シメイは、前々から買ってはいたものの、大物ビールと言うことで少し寝かしておいたのですが、今日は意を決して飲んで見ました。

何か、新たな扉が開いたような感覚です。中世ヨーロッパで高級品とされていた濃厚なビールの伝統の一端に触れたような気がします。

次は別の色のシメイや、別のトラピストビールにも挑戦してみたいと思います。

みなさんもぜひ飲んで見てください。今回は以上です。

□追記:
シメイブルーも飲みました。

ブログで紹介したビールの一覧はこちら

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