今回は、モダンタイムス(Modern Times)のオーダーヴィル(ORDERVILLE)を紹介したいと思います。
モダンタイムス
モダンタイムスとは、アメリカの西海岸、サンディエゴにあるブルワリーです。
Stoneで働いていた経験を持つブルワーが独立して創立したブルワリーのようで、近年知名度を上げているとのこと。日本でもよくみます。
サンディエゴにあるテイスティングルームは、インテリアに凝ったオシャレなバーになっているようです。
サンディエゴのビールには最近はまっています。
https://pivoblog.com/tag/san-diego
ドライな口当たりでホップの特徴を最大限に抽出したビールが多く、基本ハズレはありません。どれも美味しいです。
アメリカのクラフトビールを日本で飲むとやはり高くはなってしまいますが、美味しいのでそれでも飲む価値があると思います。
オーダーヴィル
それではオーダーヴィルの紹介に移りたいと思います。
デザインがスタイリッシュでとてもオシャレです。
モダンタイムスのビールは他にもたくさんありますが、パッケージのデザインは同じで色合いが異なります。
□外部リンク(Modern Times公式サイト):
http://www.moderntimesbeer.com/beer/release-calendar
今回のオーダーヴィルは緑。HAZY MOSAIC IPA(ヘイジーモザイクIPA)と名付けられています。
裏面にはこのビールの情報が。SRMとはビールの色合いのことで、5は一般的な色合いです。IBUは75です。ウェストコーストの75はバランスが取れていてさほど苦く感じないと思います。
使用しているホップはモザイク、シムコー、エクノット、デナリ、ユーリカ、ナゲットの6種類。モザイク、シムコーは定番のホップです。アメリカのクラフトビールにはかなりの確率で使われています。ホップの集計を開始してからまだ日が浅いですが、エクノット、デナリ、ユーリカは、今のところオーダーヴィル以外のビールで使われているビールを見てません。
エクノットはメロンやベリーといったアロマといったトロピカル系統のアロマが特徴のホップです。デナリ、ユーリカはシトラス系統のアロマが特徴のホップです。この辺りが、オーダーヴィルの味のポイントかもしれません。
麦については、二条大麦、ペールモルトに加え、オーツ麦、小麦も使用しているようです。同じサンディエゴのマーメイドのデザインでおなじみの「コロナド」の「マリンドリーム」と同じです。味わいも似ていると思われます。
飲んでみた感想
グラスに注ぐとこんな感じです。
色合いは白く濁った黄金色といった感じでしょうか。注いだ瞬間に、トロピカルなアロマが漂ってきます。かなりいい匂いです。
もう匂いを嗅ぐだけで美味しいです。
飲んでみた感想ですが、めっちゃ美味いです。グアバ、マンゴー、メロン、果肉系フルーツのトロピカルな味がします。そのあとさらに一段階ふわっときます。果肉が舌の上に乗って来る感じがします。マンゴーのような味です。
後味に青臭い苦味がきますが、これが非常に心地よい苦味です。果肉系アロマと苦味が共存していて、とてもバランスが良いです。押しては返す波のように激しく、心地よいサンディエゴの風を感じます。
トロピカルな甘味を感じますが、これが穀物の甘味では無いのは確かですが、ホップ由来なのか酵母由来なのか水由来なのか、これが何によるものなのか、とても気になります。
このトロピカルな甘みが麦芽由来の甘みではないのは確かですが、麦芽でないのであれば他の糖から酒を作ってドライホッピングすればいいわけで、麦芽でないとこの味はでないはずです。ならばどこかに麦芽である必然性があるはずです。
どんどんビールの魅力に引き込まれている気がします。このアメリカンスタイルIPAは、IPAのマイナージャンルではなく、ピルスナー、ペールエール、ベルジャンホワイト、レベルの一つの大きなジャンルです。
アルコール7.2%なので、500mlも飲めば大満足です。飲み終わる頃には何かつまみたくなっているので、ドンタコスやオーザックを用意しておくとよいと思います。
大満足の1本でした。
今回は以上です。