今回は、ベルギーの有名なビール「シメイ・ブルー」を紹介します。
このビールは、ビアフェス東京2019で飲んだビールです。
シメイ
シメイとは、ベルギーのトラピストビールです。
トラピストビールとは、中世より修道院内で造られているビールのことです。
トラピストビールには厳密な"基準"があります。
- ビールはトラピスト会修道院の手により生産するか、直接指導の元に行うものとする。また修道院敷地内の設備によって醸造されなければならない。
- 醸造所、醸造銘柄の選択や商品展開は修道院内のコミュニティーにより決定されなければならない。
- ビール製造は収益事業ではなく、利益は修道院の運営や援助に使うものでなくてはならない。
これらの基準を満たした世界11箇所のトラピスト修道院が、トラピストビールとして名乗ることを許されています。
ちなみに国別では、ベルギー6、オランダ2、オーストリア1、アメリカ1、イタリア1です。半数以上がベルギーにあります。
また、基準を満たしたものには国際トラピスト会修道士協会により、ロゴが印刷されたラベルをボトルに貼ることができます
これはシメイの瓶に印刷されていたロゴです。このロゴを見かけたら、それは許されしトラピストの証だと思っていただいていいでしょう。
今回飲んだのは「シメイ・ブルー」ですが、シメイにはレッドやホワイトといった他の種類もあります。以前、シメイレッドを飲んだことがあり、このブログで紹介しました。
こちらにも書いていますが、シメイは「スクールモン修道院」で造られています。1850年に修道院が設立され、1862年に醸造を開始しています。
トラピストビールの中でも、特に有名なビールです。
シメイブルー
それではシメイブルーを紹介していきます。
今回飲んだのは、「グランド・レザーブ」というものだそうです。調べて見ましたが通常のシメイブルーとどう違うのかはよくわかりませんでした。750mlのものはそう呼ばれているそうです。
こちらがシメイブルーです。色合いはなかなかダークです。かなり芳醇な香りがします。干しぶどうのような香りです。まるでビールではないようです。熟成されたコクのある香りです。
飲んでみると、芳醇な香味が鼻から抜けていきます。コク深く、苦味を伴った甘みが感じられます。
後味はやや残ります。濃厚なビールです。
シメイレッドを飲んだのがもう1年以上前なのであまり覚えていませんが、飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
今回は以上です。