こんにちは。今回は、田沢湖ビールのケルシュを紹介したいと思います。
contents
田沢湖ビール
田沢湖ビールは、秋田県の仙北市にあるブルワリーです。
秋田県仙北市へのふるさと納税の返礼品としてゲットしました。注文はいつも通りふるさとチョイスからです。「田沢湖ビール6種飲み比べ 6本セット【B】」というセットで、6本6種類のビールをもらいました。
このブルワリーの造るビールは、世界的に評価されています。注文した理由でもあるのですが、特に今回紹介する「ピルスナー」は、イギリスで毎年開催されているワールドビアカップ(WBA)で、2017年、2018年連続で、ドルトムンダー部門で世界一をとっています。
他にも、このセットに含まれていますが、アルト、ケルシュ、ヴァイツェンといったドイツ系の上面発酵ビールでも、国内外のビアコンペで高評価されているビールです。
そんなハイレベルなビールを造っているのが、田沢湖ビールです。今回は、「ケルシュ」を紹介します。
ケルシュも、2013年のWBAで世界一を取っています。
ケルシュとは
ケルシュとは、ドイツのケルン地方発祥の上面発酵ビールです。上面発酵とは、高温で発酵するビール酵母を用いた発酵です。上面発酵により造られるビールのことを「エール」と呼びます。対比される存在として「ラガー」がありますが、これは下面発酵酵母を用いて造られます。
日本で親しまれているビールはほとんどがラガーで、大手の出しているビールはラガーの中でもピルスナーという部類のビールです。この辺りの分類については以下のページでまとめています。
今回飲むケルシュはドイツのケルン地方発祥と言いましたが、ドイツといえば、ラガー発祥の国で、ミュンヘン地方のラガーはとても有名です。この地方で毎年伝統的に開催されている「オクトーバーフェスト」で飲まれるビールはラガービールで、特に「メルツェン」と呼ばれているビールです。
そんなラガーが有名なドイツですが、西部ではエールビールも伝統的に造られています。デュッセルドルフ地方の「アルト」も上面発酵ビールです。
ケルシュは、ケルン協定によって、ケルン地方の限られた地域で造られたビールのみが名乗ることができます。それ以外の地域で造られたビールは「ケルシュスタイル」などと呼ばないといけないようです。
ピルスナーに近いスッキリとしていますが、ほのかに甘みが感じられるのが特徴です。
https://pivoblog.com/tag/kolsch
田沢湖ビール ケルシュ
それでは、田沢湖ビールのケルシュを紹介していこうと思います。
真ん中にいる像は、「たつこ姫」と呼ばれる、田沢湖にあるブロンズ像だそうです。
WBA(ワールド・ビア・アワード)2013のWorld's Bestを受賞しています。
こちらは瓶の裏側です。
奥羽山脈の麓、清流多摩川のうるおす仙北平野を舞台に地域に根ざした芸術・文化活動をくりひろげる品現回復のリフレッシュゾーン「たざわこ芸術村」。ここで和賀山塊の伏流水と良質の麦芽・ホップが出会って「田沢湖ビール」が生まれました。「田沢湖ビール」は酵母が生きているライブビールです。〈ケルシュ〉は美しい黄金色の、すっきりと飲みあきないビールです。
酵母が生きた"ライブビール"とのことですが、果たしてどんな味がするのでしょうか。
飲んだ感想
ここからは飲んだ感想を書いていこうと思います。
注ぐとこんな感じです。
色合いは透明です。とても澄んでいます。ピルスナーのような黄金色です。
香りだけだと、ピルスナーなのか、ケルシュなのか、判別がつきません。クリーミーで、甘みのある香りがします。だけど印象はとても爽やかです。
甘みと言っても、スカッとした甘みです。また、ビール特有の、フレッシュなホップの香りもあります。少し苦味の効いた爽やかな香りです。
実際に飲んでみると、香りで感じたモルティでクリーミーな甘みはそのままに、少し酵母由来の甘み、エステルチックな甘みもほんのりと感じます。
苦味は後から爽やかに香るくらいで、後を引きません。後味はとても爽やかで、モルトの甘味も割と残ります。ごくごくと飲めてしまいます。
最初はピルスナーのようなキリッとした味わいが強かったですが、飲んでいるうちに、やはりこれは上面発酵由来な感じが自分の中で強まってきました。麦のものではない、華やかさのある甘味が口の中に広がる感覚があります。これはピルスナーのものではありません。
「これぞケルシュ」と思わせるような、華やかな味わいのビールでした。
今回は以上です。