今回は、アメリカ「シエラネバダブルーイング(SIERRA NEVADA BREWING)」の「ペールエール」を飲んだので、紹介したいと思います。
伝説のホームブルワー
シエラネバダ・ブルーイングの創業者「ケン・グロスマン」は、ホームブルーイングの出身です。1980年に創業し、今尚愛され続け、さらに多くのクラフトビールを世に送り出してきました。
アメリカのホームブルワリー界、クラフトビール界を長きに渡り牽引してきた、伝説的なクラフトビールのブルワリーです。
そんな彼らの創業時から発売しているこの「ペールエール」を飲まずして、クラフトビールは語れない、初歩中の初歩、基本中の基本、ということで紹介させていただこうと思います。
シエラネバダ・ペールエール
まずは缶を見ていきます。
「HANDCRAFTED ALE」とあります。直訳すると「手づくりのエール」です。¥昔からこのパッケージだったのかはわかりませんが、これは素晴らしい表現だと思います。
「ハンドクラフト(手づくり)」のビールというのは、いかにもホームブルーイング出身の発想だなと思います。パッケージの色合いは鮮やかなエメラルドグリーン、爽やかなパッケージです。シエラネバダ・ペールエールに使われている「カスケードホップ」の爽やかなフルーティなアロマを連想させます。
飲んだ感想
飲んだ感想を書いていきます。
注いでみるとこんな感じです。色合いは濃い目の黄金色といったところでしょうか。
カスケードホップといえばグレープフルーツやシトラスのフルーティーアロマとフレイバーで有名です。実際に匂いをかいでみると、今回は青リンゴのようなフレッシュな香りを感じました。
飲んでみると、飲み口はフルーティな香味を感じますが、後からすごくモルティーなコクがきます。同時に、エール酵母由来のエステル感も感じます。
苦味は少しありますが、それほど強いわけではありません。モルティーなコクとエステル感、そしてホップのフレッシュさと苦味、すべてが調和してバランスのとれた味わいです。
後味も良く、飲んだ後に爽快感があります。
とても美味しいビールでした。
アメリカのクラフトビール
ちなみに、これまでにこのブログでも、アメリカのクラフトビールは紹介しています。
「アメリカのビール」一覧
僕がビールを好きになったのは、オクトーバーフェストのメルツェンがとても美味しいと感じたことですが、その後チェコでピルスナーウルケルの美味しさに虜になり、他のビールもどんどん飲むようになりました。しかしながら、いろいろと飲み始めた当初は、アメリカのビールはどうしても「ライト」なイメージがあり、飲まず嫌いでそれほど深くは飲んできませんでした。
しかしアメリカのクラフトビールも少しずつ飲むようになり、そのイメージは変わってきました。特に、クラフトビール界を牽引する「アメリカンスタイル」の"IPA"は、もはや「ビール検定」を取った時に学んだイギリス発祥の「インディアン・ペール・エール」とは全く別物のスタイルだと思うようになりました。ドライホッピングによりフルーティーな香りがあり、時にはニューイングランドIPAのようにオレンジ色に濁ったりと、幅広さに驚かされます。
それと同時に、ホップの種類や原料などにも興味が湧き始めました。ビールには幅広さ、奥深さがあり、知れば知るほど楽しい世界です。これからも、ビールのことをもっと知っていきたいと思います。
今回は以上です。