札幌旅行記

ビール好きにオススメ!「サッポロビール博物館」は"日本のビール史"を知ることができるスポット(札幌旅行記#13)

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こんにちは。先日、北海道・札幌にある、サッポロビール園に行ってきました。

ここでは新鮮なジンギスカンと、サッポロビールを飲むことができます。本当に、ビール好きにとっては夢のような場所なのですが、そのサッポロビール園において、まさにビール好きにはたまらない最高の場所があります。

それが今回紹介する「サッポロビール博物館」です。

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ちなみに、東京にも、恵比寿に「ヱビスビール記念館」があって、ヱビスのツアーがありますので、北海道に行けない方はこちらもオススメです。

サッポロビールは一番古い!?ビールの会社

今日本の大手のビール会社といえば、サッポロ、キリン、サントリー、アサヒの4社が思い浮かぶかと思いますが、この中で一番古いのが「サッポロビール」です。

サッポロビールは、1876年に北海道開拓使麦酒醸造所が開設され、1877年に発売されました。

後に続いて、キリンが1888年に発売されます。

ちなみに、日本初のビール醸造所は横浜でローゼン・フェルトが設立した「ジャパン・ブルワリー」です。1869年です。その後も横浜では盛んにビール醸造が行われ、のちのキリンビールも1885年にジャパン・ブルワリー・カンパニーとして設立されます。

ちなみに、アサヒは1889年に大阪で、エビスは1887年に東京で誕生します。エビスをビールを発売した日本麦酒醸造会社の「馬越恭平」という人物は、日本ビール検定にも出題される、日本ビール史における超重要人物です。

サッポロビールはちょっと贅沢な会社

この馬越恭平が声をかけ、アサヒ、エビス、サッポロをまとめ、一つの会社に統合しました。それが「大日本麦酒株式会社」です。当時のシェアの70%を超えていたそうです。

その後1947年に分割されますが、このとき、「アサヒ」と、「サッポロ・エビス」がそれぞれ分かれ、今に至ります。

サッポロとエビスは、最初は別々の会社だったわけです。

こうしてみると、サッポロビールは「サッポロ」と「エビス」2つのブランドを保有するちょっと贅沢な会社ですね。

サッポロビール博物館

ここからはサッポロビール博物館を紹介して行きます。サッポロビール博物館は、サッポロビールの歴史だけでなく、日本のビールの歴史を学べる場所です。上に書いたような、ちょっとした前提知識があると面白いかもしれません。

入り口です。無料の自由見学コースと、有料の解説付きのコースがあります。無料のコースを選びました。

博物館を大きく分けると、昔ビール醸造に使われていた釜などの設備の展示のエリアと、資料の並ぶエリア、そしてテイスティングができるエリアのつに分かれています。

醸造設備展示

これは煮沸釜です。ビール工場見学などに行ったことのある方であれば見慣れているかもしれませんが、とても大きかったです。

やはりビールの醸造は大規模です。大量生産大量消費です。こんなのは勝てるわけがありません。

改めて考えて見ると、クラフトビールとはまさにその名の通り「手造りビール」なんだなとしみじみ思いました。

こちらは珍しい器具ですが、シャーレンフィルタと言うそうです。ドイツ製のろ過機で、ビールがこの中を通ることによってろ過されるそうです。1950年後半まで使われていたとのこと。

こちらはビール酵母の純粋培養装置で、「ハンゼン・キューレ培養装置」と呼ばれるものです。

日本ビール検定を受けたことのある方なら、聞いたことのある名前かもしれません。これは、近代のビール三大発明と呼ばれているものの中の一つです。ビール酵母をだけを確保するための装置です。

デンマーク・コペンハーゲンで造られたものだそうです。これも検定を受けた人ならピンとくるかもしれません。この装置を初めて導入したのがデンマークにあるカールスバーグ醸造所です。

1911年から半世紀以上使われていたそうです。

サッポロビールの歴史

ここからはサッポロビールの歴史のコーナーに移って行きます。3分くらいのムービーや、展示物がたくさんありました。

札幌でビール事業が行われるきっかけにもなった「野生ホップ」の発見。やはり北海道はビール造りに適した場所なのですね。「ビール造りに適した場所」と言うだけで、北海道が魅力的に思えてきてしまいます。もともと魅力的なのですが、さらに魅力的に思えます。

これは先ほども書いた通り、エビス、アサヒ、サッポロの合併合意に関する書類です。アサヒの島井駒吉、サッポロの渋沢栄一、そしてエビスの馬越恭平の3名のサインが書かれています。この合併を主導した馬越恭平が、大日本麦酒の社長に就任するわけです。

ちなみに、3つのブランドは統廃合せず継続されたそうです。その当時のラベルがこちらです。

左からエビス、サッポロ、アサヒです。こうして見ると、エビスとサッポロのシンボルは本当に昔から変わっていませんね。

こちらはサッポロビールのラベルの歴史です。こう言うのは見ていて楽しいです。「赤星」は今でも飲むことができますが、歴史の深さには改めて驚きます。本当はもっとずらーっと並んでいるのですが、割愛します。

途中から黒ラベルが出てきます。だいぶ今っぽくなってきました。上で紹介した「赤星」は赤色、黒ラベルは黒字に金の星です。色は違えど、ちゃんと引き継がれているものを感じました。

スターホールでのテイスティング

さてここからは、お待ちかねのテイスティングです。テイスティングは「スターホール」と言う場所でできます。

これがものすごく安くて、1杯200円から飲むことができます。メニューは、サッポロ生ビール黒ラベル、サッポロクラシック、開拓使麦酒の3種類です。麦のくつろぎというノンアルコールビールや、リポンナポリン、りんごジュースといったソフトドリンクも用意されています。

今回は、3つのビールが楽しめる「飲み比べセット」600円を選びました。

サーバから注いでもらいます!

こちらが3種類のビールです。実際に飲んで見ると、意外にも味に違いがあって驚きました。

長くなってしまったので、実際に飲んだ感想などは、また別の記事にて紹介して行きたいと思います。

□詳しくはこちら:

三度注ぎ

また家で飲むときの「おいしいサッポロビールの注ぎ方」として「三度注ぎ」という方法の紹介がありました。

おいしいビールを飲むためには、「ビールの条件」と「グラスの条件」が揃わないといけません。

三度注ぎというのはその名の通り、3回に分けてビールを注ぐ方法で、この方法でビールを注ぐことで、缶ビールで飲む場合もこんもりとした泡を作ることができます。

ぜひ宅飲みをする際には参考にしてみてください。

まとめ

今回は、サッポロビール園内にあるサッポロビール博物館を紹介しました。

僕は日本ビール検定を受験して、2017年に2級を獲得しました。ある程度の知識があったので、より楽しめたかもしれません。もちろん、知識がなくとも全然楽しめます。歴代のラベルを見ているだけで楽しいです。そもそも無料なので、行って損することはないと思います。

テイスティングも、ここまでしっかりと飲み比べをしたのは初めてでしたが、意外にも味に違いがあって驚きました。

ビールが好きな方は楽しめると思います。札幌に行く際にはぜひいって見てはいかがでしょうか。

また、他にもキリンのビール工場見学、サントリーのビール工場見学に行った時の様子もブログに書いていますので、よろしければご覧下さい。

今回は以上です。

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アクセス

札幌駅からは徒歩20分くらいです。

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