今回は、サッポロビールから発売されている「サクラビール」を紹介します。
サクラビール
サクラビールは、サッポロビールが6月16日より数量限定で発売されたビールです。「サッポロ サクラビール2020」というのが正式名称のようです。
この古めかしい歴史を感じるパッケージが目を引きました。
サクラビールと聞いて、昔日本ビール検定を受験した時に勉強した記憶があるなあと思って、家に帰ってきて久しぶりにびあけんの参考書を見てみたのですが、僕の記憶にあったのは「桜田ビール」でした。
サクラビールというのは今回初めて耳にするビールかもしれません。
この商品は、1912年(明治45年)に九州で創業した帝国麦酒(株)が1913年(大正2年)に竣工した九州初のビール工場で製造し、お客様に親しまれた「サクラビール」を当社が現代風にアレンジしたビールです。1942年ごろまで「サクラビール」を製造していた工場は、当社の前身である大日本麦酒(株)が1943年(昭和18年)に継承し、その後2000年(平成12年)まで87年にわたりビール製造の歴史を繋いできました。
引用:https://www.sapporobeer.jp/news_release/0000011960/
こちらはホームページでの紹介文です。歴史はとても古く、100年以上も昔のビールのようです。九州のビール会社で、今では「門司赤煉瓦プレイス」としてビール文化や歴史を発信し続けているとのこと。
大日本麦酒というのはサッポロビールの前進の会社で、サッポロビール博物館なんかに行くとその歴史を詳しく知ることができます。もちろん、びあけんを受けるとよりよく知ることができます。
缶の裏側にはビールの説明が書かれています。当時のサクラビールを現代風にアレンジしたとのこと。「香ばしいコクとすっきりしたのどごしを両立させた、バランスの良い味わいをお楽しみください。」とのことです。
そういえば、「非熱処理」と書いてあったのも目に止まりました。この手の復刻系ビールは「熱処理」のものが多い印象です。例えば赤星とかは熱処理です。
厳密に再現したというよりは、やはり現代風にアレンジした、ということなのでしょう。
飲んだ感想
それでは飲んだ感想を書いていこうと思います。
まずは原材料ですが、麦芽、ホップ、米、の3種類が書かれています。もちろん酵母も使われていますが、副原料としては米のみです。特徴的なところかもしれません。
注いで見るとこんな感じです。綺麗な黄金色をしています。
香りは瓶ビールによくある香りです。決して不快なわけではないですが、一般的な香りの表現として「スカンク臭」というものがありますが、それに近い特徴的なものを感じます。もう一度言いますが、決して不快というわけではありません。懐かしさというか、古き良き居酒屋を彷彿とさせる香りです。
飲んでみると、やはりひとクセある感じです。後味にコクがあります。例えるなら居酒屋で飲むビールという感じです。親しみやすく、飲みやすく、良い意味で古き良き昭和を感じます。
昭和の時代に生きていたわけではないですが、よく映画やドラマで見るような昭和な居酒屋の情景が思い浮かびます。そもそも昭和を飛び越えて大正に生まれたビールです。歴史の重みを感じさせるコクのあるビールでした。
今回は以上です。