こんにちは。今回は、ベルギーの「デュポン醸造所」の「セゾンデュポン ドライホッピング(Saison Dupont Dry Hopping)」を飲んだので紹介したいと思います。
セゾンとは
ベルギーの「デュポン醸造所」で造られる「セゾンデュポン」は、セゾンスタイルのビールの中でも代表的な銘柄です。
セゾンスタイルとは、ベルギー南部のワロン地方で昔から造られているスタイルです。農家が農作業の合間に飲むために、自家醸造したのが始まりと言われています。
日本で手頃に飲むとすると、ヤッホーブルーイングの「僕ビール、君ビール」なんかはセゾンスタイルです。
セゾンといえば
セゾンで思い出すのは、以前飲んだビールで感動したものがありました。
こちらもベルギーのビールですが、「ジャンデラン醸造所」の「ファイブ・センス(Ⅴ Cense)」です。これがめちゃくちゃ美味しかったです。
さてこの時に飲んだファイブセンスと、今回飲むセゾンデュポン ドライホッピングには共通点がありました。
貴重な限定醸造ビール
セゾンデュポンドライホッピングは、その名の通りセゾンデュポンにドライホッピングしたビールです。これが年一回しか造られないビールのようで、とても貴重な限定醸造のビールなのです。
ちなみにドライホッピングで使われるホップは「スティリアンウォルフ(Styrian wolf)」というホップのようで、東欧系のホップのようです。このホップの種類は毎年変えるそうです。2018年バージョンとして、このスティリアンウォルフが使われたとのことです。
上の章で、ファイブセンスと共通点があると書きましたが、共通点はドライホッピングしているということです。セゾン×ドライホッピングで今まで美味くなかったビールはありません。どれも大当たりです。ドライホッピングしたセゾンはもしかしたら最強なのかもしれません。
デュポン醸造所
ここで、デュポン醸造所についても触れておきます。
デュポン醸造所は、トゥルプトいう小さな農村にあるそうです。
引用:https://www.belgianbeer.co.jp/products/list.php?category_id=211
また、「1バッチで55〜60HL(5.5〜6kL)を仕込み、年間生産量は20,000HL(2,000kL)を超えています(引用:http://brewnote.tokyo/2016/05/dupont/)」とのことです。年間2000kLはなかなかです。日本のマイクロブルワリーの年間最低醸造量は6kLなので、そう考えると多いです。まあ、日本の僕らが普通に飲めるビールなので、規模は大きいはずですね。
人口800人の静かな農村でビール造りなんて夢ですね。
飲んだ場所:ジャパンブルワーズカップ(ブラッセルズ)
さてここからは、実際に飲んだセゾンデュポンドライホッピングの紹介をしていきます。このビールを飲んだのは、ジャパンブルワーズカップ2019です。
ブラッセルズのブースで飲みました。
ここの店員さんがとてもいい方ばかりで、スティリアンウォルフのことも教えてくれたり、他にもベルギービールのこと、国内のセゾンスタイルのビール事情など、様々なことを教えてくれました。
セゾンデュポンドライホッピング
注いでもらいました。
さすがはプロです。注ぎ方がめちゃくちゃ上手いです。泡がふわふわで、とてもまろやかです。写真でも伝わるのではないかと思います。
さてこのビールですが、とにかく美味かったです。今回のブルワーズカップで飲んだビールの中で一番美味かったです。
もうこのビールはつまみなしでいけます。僕の中で、どんなに美味いビールでもつまみが欲しくなることがありますが、このビールはもうビールさえあればいいと思えるくらい、美味しかったです。
まず香りですが、キーンとくる上面発酵感ある香りがします。このビールを思い出しました。
このビールを飲んだ時は「柿」と表現しましたが、同じような香りです。
しかし、味は全然違います。
もうこの味は形容できません。クリーミーで、マイルドで、それでいて主張はしっかりとしています。甘みもあります。あえて例えるのであれば、冬に熱々の温泉に入ったあと毛布にくるまって寝ている時のような暖かさのある甘みです。すごくマイルドで包まれます。
口当たりはそんな感じですが、後味も最高です。嫌なのが全く残りません。これはめちゃくちゃ美味いです。
感動する美味しさでした。
また必ず飲みたいと思います。今回は以上です。