こんにちは。前回に引き続き、麦酒倶楽部ポパイで飲んだビールについて紹介していきます。
今回は、リンデマンスの「ファロ」について紹介します。
前回の記事:
麦酒倶楽部ポパイ
ポパイについては前の記事でも紹介しましたが、両国にある有名なクラフトビールのお店です。日本ビール検定の公式テキストにも出てくるほどの有名店です。
店内の様子です。
その日のビールは公式ホームページから確認ができるようですので、チェックしてから行くことをおすすめします。
ちなみに、ポパイでは、20時まではハッピーアワーで、特定のビールを注文すると、無料でフードが注文できます。
今回注文したフードです。どれも美味しかったですが、特にピザが美味しかったです!
いろんな種類のビールが飲めるだけでなく、とてもコスパがいいお店です。
ランビックについて
今回飲んだリンデマンスのファロですが、「ランビック」というスタイルです。
日本のブルワリーでは造っているところはないのではないか?と思います。
2018/9/19追記:
川崎にある「ムーンライト」というブルーパブで、ランビックを造っていました。「川崎藩秀」というビールです。
さて、ビールは基本的に「ラガー」、「エール」に分類されますが、ランビックはこれらのビールとは全く別のスタイルです。
何が違うかというと、「酵母」が違います。「ラガー」は下面発酵酵母、「エール」は上面発酵酵母ですが、「ランビック」は野生酵母による自然発酵です。野生酵母とは、醸造所の空気中や、木樽に存在している酵母です。
古典的なランビックでは、その野生酵母の特徴から、発酵させる過程で糖類が完全に消費されてドライなビールになると同時に、酸が生成されて酸味のあるビールとなります。
ところで、ランビックはベルギー発祥のビールで、ブリュッセルの近郊で造られます。
「ランビック」は変わった名前ですが、個人的に響がとても気に入っています。名前の由来は諸説あるようですが、ブリュッセルの西南の近郊の街「レンベーク(Lembeek)」に由来するという説があります。この近辺では、伝統的にランビックが醸造されいたようで、自然発酵のランビック醸造に適した微生物が多く存在しているようです。
ランビックの醸造は、野生酵母に依存します。それは醸造所の天井や壁、樽などに存在している微生物です。それらの微生物が、ビールの味や香りに関係しているのです。
ランビックは、そこに適した酵母がなければ、造れないビールということです。文字通り、その土地に根付いたビールというわけですね。
リンデマンス「ファロ」
さて、ここからはリンデマンスのファロについて紹介していきます。
もちろんベルギーの醸造所のビールです。
色はやや赤みがかっています。泡はほとんどありません。見た目はビールではないかのようです。
またグラスがリンデマンス専用グラスです。僕はあまり見たことのないグラスでした。上部がくびれており、先が広がっています。そのおかげか、匂いはかぎやすかったです。
匂いは、青リンゴのような匂いがします。
味ですが、まず飲んですぐに甘みを感じます。麦芽の甘みとはまた違った甘みです。
調べてみると、原材料にキャンディーシュガーが使われているようです。
後味は、強い酸味を感じます。
甘みと酸味が見事に調和して、例えるなら、「少し酸っぱめな濃い青リンゴサイダー」といった味でした。
※あくまで例えです。
まとめ
今回は、リンデマンスの「ファロ」を紹介しました。
ランビックはいつか飲んでみたいと思っていたので、今回体験できてとてもよかったです。
とてもドライなビールと聞いていましたが、キャンディーシュガーが入っているせいか、甘みと酸味を感じる、今までに飲んだことのないビールでした。
みなさんも機会があれば、ぜひ飲んでみてください。
今回は以上です。
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麦酒倶楽部アクセス
公式サイト:
麦酒倶楽部 POPEYE
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