今回は、籠屋ブルワリーの和轍(わだち)というビールを紹介したいと思います。
籠屋ブルワリー
籠屋ブルワリーは狛江初のクラフトブルワリーです。小田急線和泉多摩川駅から徒歩約20分ほどのところにあります。
籠屋たすくという発酵料理のレストランに併設されたマイクロブルワリーです。2017年から醸造をスタートさせたばかりの新しい醸造所です。ホームページによると、「300リットルのステンレス製発酵タンク兼貯蔵タンクが5基、バレルエイジも可能な木桶のタンク1基」という本格的な醸造設備を備えています。
お店の様子や食べた料理などは、こちらの記事で紹介しています。
今回は籠屋ブルワリーで飲んだ「和轍(わだち)」について紹介したいと思います。
和轍(わだち)
和轍は、籠屋が目指す"The Japanese Beer"という異名を持つ、籠屋の定番ビールです。
籠屋が目指す"The Japanese Beer"「つややかで奥深い日本のビール」
凝集したモルトの旨みに上品なスギの香りが膨らむ じっくり味わう極上の一杯
引用:http://www.houzan.com
このビールは「木桶仕込スタイル(木桶を使って仕込んだビール)」だそうです。木桶はメンテナンスなども大変なので、近年ビール醸造に使われることはないそうですが、"上質なスギの香りが膨らむ"と説明にもあるように、普通のビールでは感じられない香味のあるビールになるようです。
このビールはハンドポンプ式で注がれます。温度は常温ではなく、ちゃんと冷えています。
甘みの強い紅茶のような味わいです。モルトの甘みを凝縮させたとありますが、まさにそんな感じです。炭酸はほとんどありません。炭酸が少ない分、よりビールの味わいが感じ取りやすくなります。苦味は弱いです。モルトの甘みか勝っているので、ほとんど感じません。杉の木桶で仕込んでいるためか、熟成されていて、芳醇さがあります。ふくらみのある芳醇な香味です。
しかし甘みが強いです。ジャパニーズピルスナーといえばスーパードライを思い浮かべますが、同じジャパニーズビールでもスーパードライとは真逆を行く味わいです。それがまた面白いところではあります。大衆ウケはしないと思いますが、発酵料理をゆっくりと食べるときの相性を考えたらこっちの方が合うかもしれません。
とても味わい深いジャパニーズビールでした。
今回は以上です。