ジャズ雑記

ジャズ初心者がジャズに詳しくなるためのおすすめ本【ジャズ入門#1】–ジャズの歴史とジャズを生んだ黒人の歴史

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こんにちは。今日から、ジャズの聴き方について書いていきたいと思います。

と言っても、僕は音楽を演奏したことがありませんし、ジャズを聴き始めてからまだ1年くらいしか経っていません。

最初のうちは良さがわかりませんでしたが、ジャズを成立させた黒人の歴史を知り、ジャズの仕組みを学び、いろんなジャズマンの演奏を聴くことを続けたことで、最近ようやく聴ける耳になって来たかな、といった感じです。

ここでは、ちょっとジャズに興味があるけどどこから手を付けたらいいのかわからない、と言った方向けに、僕がこれまで読んだ書籍やサイトをご紹介します。

音楽経験のない素人が辿った道をご紹介することで、少しは参考になるかなと思います。初心者だからこそ、参考にしていただけることがあるかもしれません。

まだまだ僕も詳しくないので偉そうに語ることはできませんが、これからもっと勉強して深めていきたいと思っているので、逆にアドバイス等頂けると幸いです。

はじめに

僕がジャズを聴きはじめたキッカケ

最初に僕がジャズを聴きはじめたキッカケをお話します。

たまたま観た映画「ラ・ラ・ランド」で、ジャズが廃れゆく古き良き音楽としてカッコよく描かれていたのがキッカケとなり、ジャズを聴いてみいてみることにしました。割と最近のことです。

まずはジャズというものはどんなものなのか、CDを借りてきました。しかし雰囲気はカッコいいものの、めちゃくちゃな音楽にしか聴こえず、聴いているのが苦痛でした。

どこが良いのかさっぱりわかりませんでした。

ジャズの良さを実感

しばらくジャズとは離れて過ごす日々が続きました。

しかし、ある時ふと飲み屋で聴き覚えのある音楽を聴きました。それがソニーロリンズの「Asiatic Raes」だったのですが、とても心地よく聴こえました。

これをきっかけに、もう一度ジャズと真剣に向き合ってみようと思いました。

そして、当たり前のことですが、そもそもジャズがめちゃくちゃな音楽なのではなく、僕がジャズのことを知らないだけなのではないかと思うようになりました

そこで、まずはジャズの歴史から学んでみようと思うようになりました。

そして、これから紹介する本を読んだわけですが、この本は、僕にジャズを聴くモチベーションを与えてくれた本です。

ジャズはどのようにして生まれたのか?

まず初めに、ジャズの歴史を、深く、正確に理解することのできる本を紹介します。

おすすめ書籍①

ジャズ・マンとその時代: アフリカン・アメリカンの苦難の歴史と音楽
著者:丸山 繁雄
出版社: 弘文堂

ジャズを生んだ人々

この本では、ジャズを生んだアフリカン・アメリカン(黒人)の歴史について、とても詳しく知ることができます。

1600年代、アフリカ大陸から、奴隷としてアメリカ大陸に多くの黒人が連れて来られました。

ジャズのルーツはブルース、ゴスペル、ラグタイム…様々な要素がありますが、これらはアフリカ大陸から連れて来られた黒人によってもたらされました。

ジャズを聴いた時に感じる"ジャズらしさ"を生んでいるのが、"リズム"であったり、"音階"であったりするのですが、そのリズムがどうやって生まれたのか、また、その音階はどういったものなのかについて、論理的に説明されています。

また、ジャズを生んだ黒人の歴史についても詳しく説明されています。

また当時の黒人への差別についての目を覆いたくなるような生々しい描写もありますが、その歴史について正しく理解することができると思います。

ハードカバーで472ページとかなりのボリューム感なので、気合いを入れて読まないと途中で挫折しかねませんが、これを読んだ後に聴くジャズはひと味もふた味も変わって聴こえました。

歴史を知った上で聴いてみる

バド・パウエル Over the rainbow

バド・パウエルは、ジャズの歴史を語る上で外すことの出来きないジャズの巨人、ビバップを代表する天才的ピアニストですが、黒人差別に悩み、苦悩した一人です。

僕はこれを聴くと、メロディがどこか不安定で、押すと崩れ落ちてしまうような危うさを感じます。

当時彼らが置かれていた状況を知った上で聴くと、また違った聴き方ができるのではないでしょうか。

ジャズとは、今まさにこの瞬間を全力で"生きる"こと

ここでもう1冊、ジャズを概念的・直感的に理解することに役立つ本を紹介します。

おすすめ書籍②

オン・ザ・ロード
著者:ジャック・ケルアック
出版社:河出文庫

「オンザロード」は不朽の青春小説として知られています。アメリカの若い作家「サル」と、その親友「ディーン」が、自由を求めてアメリカ大陸を疾走する物語です。

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河出書房新社
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これを読むと、日頃の悩みが吹き飛びます。それくらいスケールがでかくて圧倒される物語です。

画像を見てください。あのボブディランが、人生を変えてしまったと評しています。面白いのでぜひ読んで見てください。

第3部の1章に、こんな1節があります。主人公の白人「サル」が、ニューヨークからデンヴァーに着いた夜のこと。

ライラックの香りがする夜、筋肉という筋肉が痛いなか、デンヴァーの黒人地区であるウェルトン通りの二十七丁目あたりの明かりのなかを歩いていると、黒人だったらいいのになあ、という気持ちになってきて、白人の世界がくれるものは、どんなにベストなものでもエクスタシーが得られない、元気になれない、楽しくない、わくわくできない、闇がない、音楽がない、夜が足りない、と思えた。

黒人への憧れを表現した一節です。エクスタシーやわくわく感は"黒人からしか得られない"と主人公は言っています。

ジャズの特徴の一つに、即興性・アドリブがあります。

アドリブについて参考になる書籍は次回の記事で書きたいと思いますが、ジャズマンは即興でイマジネーションを爆発させます。

今この瞬間に、わくわく感、エクスタシーを感じながら生きることは、まさにアドリブを演奏することです。

この小説を合わせて読むことで、黒人の持つ感性やジャズへの理解がより深まると思います。

次回はまた別の書籍を紹介します。

次回:ジャズ入門②

ブログで紹介したビールの一覧はこちら

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