今回は、サッポロ・エビスの「華みやび」を紹介します。
華みやびとは
華みやびとは、「エビス」シリーズのビールですが、他のエビスとは決定的に違うところがあります。それは「エール」、つまり上面発酵ビールということです。通常のエビスは、下面発酵といって、低温発酵でじっくりと熟成させたビールです。
一方エールは、高温で発酵して熟成期間も短いです。華みやびのスタイルは「ヴァイツェン」です。これは少しでもビールに興味のある方なら、一度は聞いたことのあるではないかと思います。オクトーバーフェストに行ったことのある人も、知っているかもしれません。
ヴァイツェンとは
ヴァイツェンはドイツ発祥のエールビールです。
パッケージにも書いてある通り、「フルーティ」な香味が特徴です。特にヴァイツェンの場合は、「バナナ」や「グローヴ」などと言われます。
また、小麦が入っており、それがヴァイツェンの決定的な特徴の1つなのですが、それゆえにホワイトビールと呼ばれます。小麦が入ることで、穏やかな酸味、マイルドなコクを生み出します。
ご覧の通り、原材料には「小麦麦芽」が使われています。
ジャパニーズピルスナーの代表である「エビス」の「エール」、特にヴァイツェンということで、定番中の定番、とても気になります。
飲んで見た感想
さてここからは華みやびを飲んで見た感想を書いていきます。
見た目はさほど白くはありません。透明な黄金色と行った感じです。
ちなみに、濁っているヴァイツェンのことをヘーフェヴァイツェン、濁っていない透明なヴァイツェンのことをクリスタルヴァイツェンと呼んだりもします。
華みやびはクリスタルヴァイツェンです。飲む前は「ベルジャンホワイト」だと思って飲みました。ベルジャンホワイトとは、同じく小麦を使ったビールで白ビールと呼ばれるビールですが、ハーバルでスパイシーな特徴を持っています。ベルギーのベルジャンホワイト、ドイツのヴァイツェンです。
ベルジャンホワイトだと思って匂いをかいだところ、すぐにヴァイツェンだと気付きました。それくらい、典型的なヴァイツェンの香りがしました。それはバナナの香りです。透明な色合いからは想像できないくらい、なかなか香りが強かったです。飲んでみると、モルトの甘味も割と強いというのも感じました。
そしてフルーティなバナナの香味と、モルトの甘味がいいバランスです。後味にも、優しくモルトが感じられて、飲み飽きません。
一言で表現するならやわらかな味わいです。
日曜日の午前中など、ゆっくりとした優雅なひと時を過ごすのに良いかもしれません。ヴァイツェンは、近所のスーパーやコンビニで買おうと思っても、意外と市場に出回っていない気がします。なので手軽にヴァイツェンを楽しみたい気分の時はこの華みやびがいいかもしれません。
みなさんもぜひ飲んでみてください。
今回は以上です。