今回は、フランケンハイムの「アルト」について紹介します。
フランケンハイムとは、アルトビールの本場「デュッセルドルフ」にある醸造所です。
アルトビールは日本のブルワリーでもよく造られているスタイルですが、デュッセルドルフのアルトを飲む機会はそうそうありません。
今回はたまたま、横浜オクトーバーフェストで出品されていたので、本場の樽生アルトを飲むことができました。
アルト=「古い」という意味のビール
ヴァルシュタイナーというお店で売られていました。
フランケンハイムと同じノルトライン・ヴェストファーレン州にある醸造所です。
ここで伝統製法というのは、「上面発酵」を指しています。
ドイツビールで誕生した「ラガー」の製法は、「下面発酵」です。一方、「上面発酵」は、下面発酵よりも以前からイギリスで用いられていた製法です。
下面発酵を基準として、より伝統的な、古い製法で造るビール、という意味で「アルト(=古い)」と呼ばれています。
フランケンハイム「アルト」
アルトビールは「シュタンゲ」というグラスで飲まれます。
シュタンゲは「棒」という意味です。長細い形をしています。
アルトの他に、「ケルシュ」もこのグラスで飲まれます。
色合いは、思っていたよりだいぶ黒です。
褐色のイメージはもともとありましたが、本場のアルトビールは濃い色をしていました。
モルトの甘くて香ばしい匂いがします。
飲んで見た感想ですが、一言で言うとかなり苦いビールでした。
この苦味は、IPAなどとはちょっと違っていて、コーヒーのような香ばしい苦味です。
全く嫌な苦味ではありません。
苦い一方で、モルトの甘味もしっかりと感じます。
最初は甘い香りがしますが、後味は香ばしい苦味が鼻から抜けていきます。
同時に、上面発酵由来の芳醇さも残ります。
甘味と苦味が対峙して、苦味が押し切るような感覚です。
この甘味と苦味のバランスが不思議なビールでした。
横浜オクトーバーフェスト2018
さてこのアルトビールを飲んだ横浜オクトーバーフェストでは、他にもハッカープショールのメルツェンや、ケラーを飲みました。
どちらも滅多に飲むことができないレアなビールです。とても美味しかったです。
オクトーバーフェストでしか味わえないビールもあります。毎年やっているので、今年行けなかった方も、来年はぜひ行ってみてはいかがでしょうか!
今回は以上です。
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